2011年5月19日木曜日

荷物検査におびえる子ども ~「君たちはどう生きるか」~

タイトルバリカタですが、内容はいたって平凡、「日常のくだらないことをいかに面白くするか」がこの一年のテーマ、

kojiです。

一年ほど前、隊員のドミトリーにて。

「え、その本Rさんも読んでるんですか?僕も昔読んだことありますよ。奇遇ぅですねぇーーー。。。」

あまりにうれしい偶然だったので、平静を装うのを通り越してわざとらしさに磨きがかかってしまいました。

それもそのはず、Rさんとはサリーマターブンダオの愛称で知られる、セネガル隊員のアイドル。

最近帰ったけど、日本でも会いたいなー。


で、前回ダカール上京時に、その本を再び見つけたので、持って帰ってきて、ここ最近時間を見つけては読んでました。

その本のタイトルが「君たちはどう生きるか」

ほんとストレート。しかも岩波だし。


大学に入る前、おかんの本棚にあって、何気なく読んだからもう6年近く前。


ほとんど内容は覚えてませんでしたが、何回読んでもいい!!


人生のバイブルと言ってもいい。自分に子どもができたらこの本は絶対読ませたい。


30年近く前の本だけど、いいものはいつ読んでもいいんだと実感しました。


おかん曰く、著者の吉野さんは哲学、文学界の重鎮らしい。


少し内容に触れると、

人間は自分の行動を自分で決定する力を持つから、誤りを犯すこともあるが、そこから立ち直ることもできる、という両面性を自覚しろ

といった感じでしょうか。


社会科学的認識とはなにかということが、この本の根底に流れるテーマのようですが、「社会科学的認識をもつ」とは「大人になる」ということではないかと思った次第です。



内容もすばらしいけど、本の構成、これがまたいい。


主人公のコペル君(名前のエピソードもまたいいんだ)とその友だちとの間で起こったことを、コペル君が叔父さんに話し、叔父さんがその話に対してコペル君に手紙を書く。という流れ。


叔父さんの手紙は毎回素敵。いちいちかっこよすぎる。

手紙形式になっているから面と向かって伝えられないようなこともあっさり言える。

読者にとっては、わざとくらしいなーと思うことなく、スッと入ってくる。って思ってるのは僕だけかもしれませんが。


うだうだと書き綴ってしまいましたが、一読を勧めます。


そして、疲れたので、荷物検査のことは今度書きます。



では。


今日のオヤスミ
♪My Way
DEF TECH

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