荷物検査におびえる子どもについて書くと言いながら、他に書きとめておきたいことができたので、そのことを書きたいと思います。
夏休みの宿題は自由研究から。嫌いなものは先に食べる。居酒屋行く前にサウナ。
後先考えて行動がモットーのはずなんですが、、、
こんなはずじゃなかったんだけどな。
まあいい。
先日、「パンパン!!パンプルム~ス」ことEちゃんの任地ビルキランに行ってきました。
というのもその前日にEちゃんから現職教員向けの研修をやるんだけど手伝ってほしいとの連絡を頂いたので、もちろん断る理由もないし、彼女の帰国前に行きたいと思っていたので、二つ返事で快諾しました。
で、Eちゃんのホームグラウンド、ビルキランに足を踏み入れたわけです。
ガラージュに着くやいなや、「ファーマ(Eちゃんのセネガル名)の家か?俺はファーマの友だちだ!!」というバイクタクシーの輩が群がってくる。
まず最初の洗礼を受ける。
で、軽くあしらって、会場である学校に着くとEちゃんと隣任地のMさんは準備に余念がない状態でした。
僕は研修中、写真撮影や、補助などをしておりました。
で、思ったこと。
ファーマ人気はすばらしい!
マルシェやその辺歩いてる子ども、おっさん、おばさん、みんなに好かれてる。
IDEN(教育委員会)でも人気者で、圧倒されました。
そしてもう1つ。
Eちゃんのフランス語能力(というが語学センス)は非常に高い。
本当に羨ましい限り。
発話の回数が多いからか?
すっと口から出てくるあたり本当にすごい。
文法は完ぺき。フランス語は活用が難しく、わかっていてもとっさに発言したときに、間違えることがしばしば。
でもEちゃんはそれが全くない。時制も完ぺきだし。
まあ中国語はペラペラだし、語学能力に非常に優れているんだと思う。
それに加えて、あの性格。何に対しても気後れせずに、自分のいいたいことをなんとかして伝えようとする。
現職の学校の先生を前にしても堂々と話す。
それこそが、語学のセンスなのかも。
簡単な単語で、自分の言いたいことはほぼ言えるレベル。
瞬時に頭で考えて文章を構成して発言するということに関してはピカイチ。
JICAの求めてる語学能力を完全に備えてるなーと感心してしまいました。
(理由は後述します)
でも、
それ以上を求めるのなら、やはりセネガルでは限界があるのかなーと思いました。
なぜか、
セネガルの公用語はフランス語だけど、普段はみんなウォルフ語。
だから、喜怒哀楽など感情表現に関わるフランス語をセネガルで聞いたことない。
加えて、フランス語のことわざや、独特の表現なども全然聞かない。
仕事だけフランス語だから無理もないか。
つまりそれ以上の能力を求めても、周囲のセネガル人もフランス語の細かな言い回しを使わないわけだから、こちらも最低限の語彙でなんとかやりくりできてしまう。
簡単な単語や、時制表現ばっかりで幼稚だなと思われてるかもしれないけどね。
セネガルに来る前、長野の山奥で、語学研修を2カ月うけましたが、それはまさにこういうサバイバルな語学能力を身につけることでした。
ほとんどの人がゼロから新しい言語を学ぶ。
期間は限られている。
その中で、いかに自分の言いたいことを言えるようになるか。
だから、沢山の単語をひたすら覚える時間なんてない。最低限の単語と文法で、文章を組み立て、コミュニケーションを図るということを徹底的に叩きこまれた。(少なくとも僕の語学教室の先生はそうだった)
だから、研修の授業中に新しい単語が出てきたら、分かる人が分からない人に対してなんとかして説明しろと。先生は全く口出ししてくれない。辞書も使っちゃダメ。
それでいて、人種差別、不法入国労働者、貧困などについて議論しろと言われるんだから。
おかげさまで、ボディランゲージは得意だし、人見知りなんて全くしないです。
聞いたら分かるけど、読めないし、書けないです。でも話せます。
そう考えると今日の日本の英語教育と正反対。習得する順番は全く逆だから。
また脱線しました。
さて、Eちゃんの場合にはさらに一歩先の段階に進む素地はできてると思う。
充分いい土壌が出来上がってるから、あとは種をまくだけでどんどん成長していくんだろうな。
すごいよなー
そう考えるともし母国語がフランス語だったら、今頃はペラペラだったろうな。
もしくは、学校もウォルフ語だったらそっちがペラペラか。
小さいころから二つの言語を並行して学ぶことの弊害はこういうところにあるのか。と思ってみたり。
今日のオヤスミ
♪Will
中島美嘉
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