2011年6月8日水曜日

忘れてた感覚を取り戻す ~in the beauty~

オクラのことをフランス語では「le gombo」と言うらしいです。

野菜は現地語でしか呼ぶ機会がないので、新鮮な発見。

今日の夜はゴンボゴハンでした、kojiです。




先週末、カオラックのアリアンスフランセーズで能の舞台がありました。


セネガル人アーティストの演奏などはよくやってるのですが、日本の舞台はおそらく初めて。


僕も、もちろん初めて能を見ました。


幼稚な表現ではありますが、日本人男性とフランス人男性が舞を踊り、日本人女性が横笛を吹いてました。


フランス語と日本語を両方使って演じてました。


日本人がフランス語を話し、フランス人が日本語を話しているシーンはとても滑稽であり、印象的でした。



舞台の後、そのアーティストの方とお話ができたのですが、


普段はパリで講演を行っているということでした。

日本人のお二人はとても気さくで、僕たちの何回も質問されてきたであろう質問にも真摯に答えてくれました。



加えて、ちょっとした所作がとてもきれい。

姿勢から、立ちあがる動作から、ビールを飲むときの手つきまで。


変態かもしれませんが本当にお美しい。



やはりプロだなと思わずにはいられませんでした。


ここまでいろいろな苦労があったんだろうな。




もっと話がしたかった。





見聞きすること1つ1つが本当に新鮮で、忘れかけてたものを思い出させてくれました。


それは何かというと、芸術に対する感受性。




日本にいるときは、映画館や美術館によく行ってました。


もちろん1人で。


友だちも少なかったので。



東京の美術館や映画館のHPを「お気に入り」に入れていて、なにか面白い企画展や映画はないかチェックしてました。


NHKの日曜美術館はかかさず見てました。



かれこれ一年半以上セネガルにいるし、知らず知らずのうちに感性が鈍くなってる。


磨かないと衰えることを知りました。



だからこそ、この国で情操教育を普及することに意義があるのかな


と思ったり。








「常に「他流試合」をして、異質なものに触れることが人間の成長にとって必須である。」

と、大学時代、ある先生から言われました。



カートヴォネガットの本を読んでいて


「芸術では食っていけない。

だが、芸術というのは多少なりとも生きていくのを楽にしてくれる、いかにも人間らしい手段だ。

上手であれ、下手であれ、芸術活動に関われば魂が成長する。」



という文章を見つけました。



ということは、、、



異質なものに触れ、さらにそのものが芸術に関わるものであるから、


俺はふたまわり成長したということだろうか。



と都合のいい解釈をしてみる。



ねむい。



今日のオヤスミ
♪静かな日々の階段を(e.p.ver.)
Dragon Ash




0 件のコメント:

コメントを投稿